『大は小を兼ねる』と『宝の持ち腐れ』の狭間でオモウトコロ

先日も話題に取り上げたソニーの新しいシネマカメラ「FX30」。高らかに購入宣言をしましたが、今日一日をかけてFX30を購入してどうしたいのか、何をしたいのかずっと自問自答していました。
撮影テクニックや編集テクニックを磨いてきて、次にステップアップするポイントは『素材』、そしていい素材を作り出すための『機材』である、と。そうなると既存の機材からのステップアップを図るためにも今の手持ちの機材たちよりランクアップした機材が欲しくなるのです。

真剣に取り組むのであれば、多少効果で自分のスキルよりハイスペックだとしてもいい道具を使うことが望ましいとされていますよね。動機的な面でもそうでしょうし、いい機材を使っていれば普通のこともできる、つまりは「大は小を兼ねる」ってこと。けれど、自分のスキルがいつまでも育たず、せっかくの機能を使いこなせないとなるとそれは「宝の持ち腐れ」になってしまうことに。”腐れ”という言葉が使われるくらいなので、それは(お金が)もったいないってこと。確かに、シネマカメラとしては安いと言っても価格は30万円弱ですからね、、、

本当に自分の趣味としてそこまで投資していいものか、4:2:2 10bitで撮影したいのならば今の手持ちのマイクロフォーサーズレンズ資産を活かして、OMDSのOM-1やPanasonicのGH5/5I/6という選択もありだし、BlackmagicのBMPCC4Kという選択肢もある。そもそも素人の趣味で映像作品を作るわけでもないんだから、今まで通り4:2:0 8bit素材で十分じゃないか、という選択もある。けれど最近はRX0M2やRX100M7,M5Aなどソニー製品での撮影にこだわっている流れから、同じソニー機で揃える(そして同じカラーサイエンス上の設定を適用する)ことで色味の合わせなども合わせやすいし、、、と考えるほどドツボにはまりつつあります。

FX30の予約開始まであと数日。事前人気が非常に高い製品のためおそらく予約が殺到するだろうから、買うならさっさと予約入れないと次はいつ買えるかわからない。う〜ん・・・と、もう少し「脳内会議」は続きそうです。

けど、結局最後は「所有欲」と「(高額)買い物でのストレス発散」で買うという判断をしてしまう気がする今日この頃です。
せば。

追伸:個人的にはバリアブル液晶よりチルト液晶が好きなので、α6600で10bit撮影ができればそれでいいんだけどもなぁ…α6600のファームウェアのアップデートじゃ無理だろうから、新しいセンサー+BIONZ XRを積んだα6600の後継機が明日明後日あたりにさくっと発表されないかしら。。。

ソニーの新しいシネマカメラの先行レビューと「しょーもないYouTuber」についてオモウトコロ

2022年9月28日の日本時間23時に、ソニーから新しいシネマカメラ「FX30」が発表されました。おおよそ事前リークの内容でしたが、価格設定には驚きましたね。リーク通りの仕様ならFX3よりは幾らかは安く出てくるだろうとは思っていましたが、まさかの半額近い価格設定(ボディ単体の場合)をしてくるとは。嬉しい期待はずれです。で、なりたけさん、どうするの?

はい、買います。(断言!)

今回の購入は『西新宿のみんなのカメラ庫』ことマップカメラさんにお世話になろうかと。下取りで出費を抑えるのと、ちょっと増えたカメラ機材の断捨離もかねて、手放す機材を考え中。下取り価格は今のところマップカメラさんのワンストップ見積り価格ベースで10万円を越えるぐらいにはなりそう。まだ予約注文開始まで時間があるので、ゆっくり考えることにしよう。

そんなことよりも、今回言いたいことは先行レビューに選ばれた人々について。

いわゆる映像クリエイターと呼ばれる比較的若めの方々3名の作例動画がFX30の発表と同時刻に公開されました。その3名の顔ぶれを見てひと安心。なぜならその3人の中に私の大嫌いな「素人あがりの『質感がいいですね』『これは神機です』しか言わず、レビューと言っても意味のない同梱物の紹介とwebページに書いてあることしか言わない解説になっていない解説しかしない、ひたすら背景ボケさせた自撮り作例しか撮らない、お口あんぐりなおとぼけ顔or俺センスありまっせ的ドヤ顔サムネが大好きな、ガジェット系と呼ばれているしょーもないYouTuber」が含まれていなかった点。具体的に名前は出しませんが、例えば北国在住の背景ボケバカYouTuberや「なんとなく俺らイケてるじゃん」感出しまくりなアラサー事業者YouTuber軍団、大手YouTuber事務所に所属する2軍3軍あたりの必死なYouTuberとか。αシリーズやVLOGCAM、RX100系とかのときは素人受けが主目的なので中身がなくてもいかにも「神機種!」とヨイショすることしか言わない人たちに配られてましたが、流石にシネマカメラともなると(世の中の評価はともかくとして…)動画「作品」を作成している人たちが選ばれている。さすがにソニーマーケティングの人たちもそのあたりは考えているんでしょうね。おかげでYouTubeでFX30で検索したときにしょーもないYouTuberのレビューで検索汚染されることがありませんでした。(FX30のターゲットが若手クリエイターを意識しているとの情報がどこかに挙がっていましたが、たしかに商用映像作成のプロ的な30代以上の方々が今回の先行レビューで選ばれていないのはそういうイメージ戦略なんでしょうね。)

ですが、

おそらくこれから発売日までは油断できません。発表と同時に公式で出すレビュー動画は、商品の第一印象などが決まるので(シネマカメラという商品の特性上)慎重に人選されるでしょうが、発表した後はとにかく注目を集めることに重きが置かれるでしょうから、もしかしたら「しょーもないYouTuberへの貸し出し案件動画」が出てくるかもしれません。ソニーマーケティングさんが目先優先の安いバラマキマーケティングをされていないことを祈っております。せめて映像作成を生業としているプロの方々(のYouTuber)にばらまいていて欲しい!

ただ、残念なことに、FX30発売日の10月14日には、間違いなく前述のしょーもないYouTuber含めた、ただただアクセス数を稼ぎたいだけの映像制作素人ガジェット系YouTuberによる発売日開封&ファーストインプレッションとか抜かした動画があふれかえるのでしょう。「あぁやだやだ、まっとうなレビュー解説している動画を探すのが大変・・・」といつもなら思うのですが、今回はそれはありません。なぜって?自分で購入するので発売日レビュー動画を観る必要がないから!ただしきちんと予約できて発売日当日に買えれば、という前提ですが。。。

それにしても、しょーもないYouTuberの人たちって、過去に「これは神機!」と豪語していた機材はどうしているんでしょうねぇ。発売日、1週間、1ヶ月 ぐらいの使用感レビューという動画はだすものの、日常的に使っている節ありませんよ!神機なら、ずっと使い続けるんじゃないですか?「VLOGはこれが最高!」なんてあんなにベタ褒めだったアクションカメラはどうしました?・・・なんか『しょーもないガジェット系YouTuber』というテーマだけで数回分の投稿ができそうな気がしてきました。。。

なにはともあれ、早くFX30でいろいろ撮ってみたいものです。
せば。

追伸:本投稿内で書いた「しょーもないYouTuber」は架空の存在であり、実際に活動されている特定の方を指すものではありません。(・・・というエクスキューズぐらいはしておこう。。。)